俳優で劇作家の斎藤歩さんが11日に死去した。60歳だった。

斎藤さんが理事長を務める公益財団法人北海道演劇財団の公式サイトで12日までに発表された。

 「訃報 斎藤歩死去のお知らせ」と題して「かねてより病気療養中だった、北海道演劇財団理事長斎藤歩が、6月11日早朝に、永眠いたしました。ここに生前のご厚意に深く感謝申し上げます。なお、葬儀は故人の遺志により、家族葬にて執り行います」と報告。「通夜・告別式へのご参列、ご香典、ご供花、お供物、ご弔電などのご厚志につきましては、誠に勝手ながら、辞退とさせていただきます。なお、後日お別れの会を開催する予定となっております」とつづった。

 斎藤さんは演出家、脚本家、俳優として北海道を中心に活動。1996年には札幌市文化奨励賞受賞し、同年に北海道演劇財団を設立した。2011年に城西国際大学メディア学部特別講師就任。16年には北海道演劇財団芸術監督に就任した。

 映画「アウトレイジビヨンド」(北野武監督)、「沈黙ーサイレンス-」(マーティン・スコセッシ監督)、NHKの連続テレビ小説「半分、青い」など出演作多数。アニメ映画「サマーウォーズ」(細田守監督)では陣内侘助の声を担当。

今年2月放送のテレビ朝日系「テレメンタリー2025」(土曜・午前4時50分)では、がんで闘病する姿や妻との生活が紹介されていた。番組では4年前、尿道にがんが見つかったと説明。転移もあり、入退院を繰り返して治療と仕事を続けているとしていた。

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