NMB48の川上千尋が12日、大阪・NMB48劇場で上演されたTeam―N「N ship」公演でグループからの卒業を発表した。

 Team―Nのメンバーで、この日のラストナンバー「ずっとずっと」を披露した後、最後のあいさつの前に「ちょっと待ってください」とカットインした川上は、すでに目がウルウル。

マイクを手にファンに報告した。

 「私、川上千尋はNMB48を卒業します。14歳で加入して今年で13年になりました。壁にぶつかっては卒業という選択が頭をよぎったりしましたが、そのたびに『まだ上に行ける』と、みなさんとともに鼓舞し合っていろんな景色を見て来れた13年間でした。NMB48のちっひーとしては夢は皆さんと共に全てかなえられたと思っています。人生の半分をNMB48にアイドルに注いできて、ようやくアイドルをやりきったと胸を張って言えると思ったので、ここでアイドル人生、ゲームセットします!」

 大好きな野球に引っかけて選択した言葉だが、ショックのファンは無言。

 「うふふ。笑ってください。ははは」

 泣き笑いで呼びかけつつ、言葉をつないだ。

 「卒業は今年の年末を予定しています。卒業後は女優を中心にマルチな活動をしていきたいなと思っています。あと半年。

みなさんとともに過ごす時間、一瞬一瞬を大切にしながら、あと少し残ってる夢をかなえていきたいと思いますので、これからもよろしくお願いします。ありがとうございました」

 そして「泣かへんと思ってたのに、知ってる人いっぱいいるから、泣けてくるというか…」と涙をぬぐうと、後輩の青原優花も「さっき(振り付けを)褒めてくださったばかりなのに」と泣きじゃくっていた。

 川上は1998年12月17日、大阪府出身の26歳。2012年、第4期生オーディションに合格してNMB48入り。22年にシングル曲「好きだ虫」でセンターを務めた。特技は小学1年から始めたフィギュアスケートで、ジャンプもできる。阪神の熱狂的ファンとして知られており、24年2月の沖縄・宜野座キャンプではスポーツ報知の“一日記者”として当時の岡田彰布監督への直接取材に挑戦した。16年には阪神TORACO応援隊長に就任。球団発行誌「月刊タイガース」で「ちっひー虎の虫」を連載中。153センチ、血液型A。ニックネームは「ちっひー」。

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