◆明治安田J1リーグ▽第20節 鹿島1―1広島(14日・カシマ)
首位の鹿島と5位の広島との上位対決は1―1で引き分けた。
優勝を争う上で重要な一戦は立ち上がりからホームの鹿島が勢いを持って入り、前半7分にエリア内でFWレオセアラがエリア内で倒されたがノーファウル判定。
すると、前半19分に広島に一瞬の隙を突かれる。左のスローインの流れから左ウィングバックのMF中村が左足でクロスを上げると、ボランチのMF東に頭で合わせられて先制点を奪われた。
1点を追う鹿島は前線の流動的なポジショニングで前線まで攻め込み、前半アディショナルタイムにはDF溝口がミドルシュートを放ちもGK大迫に阻まれ、セットプレーの流れからMFチャヴリッチが強烈なシュートを放つも枠から外れる。
後半の立ち上がりも鹿島が攻勢を仕掛け、セットプレーから何度もゴールを狙うが、決定的なシュートを打つまでには至らず。後半22分には、MF樋口、ケガから復帰したDF濃野を送り出し、同34分には新加入のDF小川も投入して攻勢を強めると、後半アディショナル2分にセットプレーの流れからFWレオセアラが同点ゴール。意地を見せて、1―1で引き分けに持ち込んだ。
試合後、鬼木監督は「先制出来ればもっともっと違った形になったと思いますし、もちろん、PKかどうかのジャッジのところは、自分の中では逃してはいけないところなのかなと、改めてそういうもので左右されるので。そういう思いもありますけど、ただ実際にビハインドで迎えた中で最後に選手が諦めずに相手に多くの勝ち点を与えることなくドロー。選手の頑張りがよかったと思います。内容も少しずつですけど主導権を握れる時間増えているので。選手全員が最後まで頑張ってくれた」と振り返った。
ただ、試合終了後に谷本主審のもとへ足を運んだ場面について聞かれると「ファウルはファウルで取って欲しいと。そういうところでゲームの流れはもちろん変わりますし、もちろん皆さんそうだと思いますけど、命がけでやっているわけだし、選手もそういう中でやっているので。そこらへんのジャッジのところでどうだったのかという話をさせてもらいました」と厳しい表情だった。