日本相撲協会を9日付で退職した元横綱の白鵬翔さん(40)が14日、都内で取材に応じ、アマチュアの世界選手権(9月13、14日、バンコク)を視察することを明かした。9日の会見で掲げた「世界相撲グランドスラム構想」の実現へ、本格的に動き出す。

 この日は自身の40歳を祝うパーティーを開き、サッカー元日本代表MF本田圭佑、橋本聖子元五輪相、レスリング女子の須崎優衣ら約200人が参加した。壇上で「最終的な夢は(相撲が)五輪に入ること」との決意を述べ、構想を推進する新会社「白鵬ダヤン相撲&スポーツ株式会社」(東京・港区)の設立も発表した。名称は「ダヤンの意味は世界。僕は(モンゴルを再統一に導いた皇帝)ダヤン・ハーンの末裔(まつえい)。そこから来ている」と語った。

 アマを統括する日本相撲連盟は、同日付でトヨタ自動車会長の豊田章男氏が新会長に就任した。豊田氏には現役時代から支援を受けており、退職にあたっても相談するなど親交が深い。「ありがたいですね」と歓迎し、同連盟や国際相撲連盟との連携にも意欲を見せた。(林 直史)

 ◆主な出席者 本田圭佑(サッカー)、須崎優衣(レスリング)、内山高志(元プロボクサー)、高須克弥(医師)、デヴィ夫人(タレント)、橋本聖子(参議院議員)、石原伸晃(政治家)、村上晃彦(豊田通商会長)、エストニア出身の元大関・把瑠都、韓国出身の元幕内・春日王(金成澤)※敬称略

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