◆サッカー◇高円宮杯Uー18プリンスリーグ東海 第8節 磐田Uー18 5-1 藤枝明誠(14日・ヤマハ)
県高校総体で中断していたリーグ戦が再開され、磐田U―18が藤枝明誠に5―1で大勝した。11日にトップチームの天皇杯・相模原戦で先発を務めた主将のMF石塚蓮歩(れあ、3年)が、2得点1アシストと活躍。
雨の中、応援し続けてくれたサポーターの存在がありがたかった。試合後、磐田イレブンはスタンドに向かって整列。「勝利は続くよ」の歌に乗って踊り、「先制されてしまったけど、声援が力になりました」と石塚主将は感謝した。
背番号10にふさわしいプレーを見せた。1点を追う前半35分、利き足と逆の右で強烈なミドルを放つと、正面に入った相手GKの両手をはじいて決まった。同41分に絶妙のスルーパスを送って河合の勝ち越し弾をアシストすると、終了間際には左からのクロスに合わせてボレーを決めた。
11日の天皇杯で先発。右サイドから切り込んでのシュートや、正確なクロスをゴール前へ送って存在感を見せた。しかし1―0の後半15分にベンチに下がると、チームは逆転負け。トップの選手と一緒にあいさつした際にはブーイングを浴びた。「ジュビロは簡単に負けていいチームじゃない」と改めて実感した。
2点リードで折り返した後半には河合が光った。同14分、右からのクロスに飛び込んで決めると、同26分には左サイドから「得意なんです」という無回転ミドルでハット達成だ。
天皇杯には石塚やDF甲斐佑蒼ら3人が先発し、3人がベンチ入り。だが河合は選ばれず「悔しかった」と振り返る。6人がトップのトレーニングで抜けている間も練習に一層の力を入れており、今季リーグ初ゴールから一気に3得点。安間貴義監督(56)は「反骨心の塊です」と目を細めた。
チームは2位に浮上し、石塚は得点ランキングで1位の清水MF土居佑至と並んだ。「タイトルは意識しています。目標は20点です」。大勝に勢いを得て、頼れる主将が磐田を引っ張っていく。