元中日監督の落合博満さんが15日放送のTBS系「サンデーモーニング」(日曜・午前8時)に出演。今月3日に亡くなった巨人軍終身名誉監督の長嶋茂雄さんへの思いを語った。

 司会の膳場貴子アナウンサーに「落合さんにとって長嶋さんはどんな存在でした?」と聞かれると「いやあ、もう憧れ(以外)の何者でもないですよ」と落合さん。

 「野球界にスーパースターが何人かいるとなれば最右翼じゃないですか」と続けると「ゲームをやっていて一番の思い出というのは連敗してる時に『この連敗を止めるのにどうするんだろうな?』って思っていたの。(長嶋さんは)負けてる試合に次の日使えばいいなってピッチャーをどんどん、どんどんつぎ込んでいく。なんで、こんな使い方をするの?ってことを長嶋さんに聞いたらね。『東京ドームに見に来るお客さんには毎日来るお客さんもいるけれども、一生に初めてで最後のお客さんもいる。そういうお客さんに長嶋巨人はゲームをあきらめた。捨てゲームをしたってことを絶対、思わせちゃいけない』って」と長嶋さんの言葉を回顧。

 「だから、どれだけ負けてても最後まで勝ちに徹していた。最後まで最善を尽くす。それで負けたら長嶋巨人というのは最後まで我々が信じてる勝つことに最善を尽くしてくれたんだってことで納得して帰れるって。ああ、そういうことなんだって。だから、次の日に取っておけばいい戦力をどんどんつぎ込んでいって、ゲームを終わらせていったんだなと改めて感じましたね」と続けると「(長嶋さんは)ファンでなく、お客さんと言っていた。

あくまでも興行ですから。客商売でしょ、野球界って。だから、見に来るお客さんに寂しい思いをさせちゃいけないんだっていう、その一心で野球をやっていたと感じましたね」と話していた。

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