日本代表FW中村敬斗(24)=Sランス=が15日、都内で自身初のフォトブック「Natural ナチュラル」(撮影・渡辺航滋・双葉社刊)の出版イベントを開催した。今季はフランス1部リーグで日本人初の2けた得点となる11ゴールを挙げるなど、大きな飛躍の年に。

約1年後にせまった北中米W杯に向け「日本を背負ってW杯でプレーすることは、子供のころからの夢。それがつかめそうなところまで来ているので、何が何でもこの1年、(代表に)生き残って、W杯の舞台に立つ、という強い思いがあります」と話した。

 そのビジュアルでも注目を集める中村は、フォトブック内ではプライベートショットなどさまざまな表情を見せている。一方、今回の出版を機に自身のサッカー人生を振り返り「ベルギーからオーストリアに移籍した時、ベルギーで半年間試合に出られなかった時期を考えると、サッカー選手としてそこがターニングポイントだった」と振り返った。G大阪からオランダ1部トゥウェンテを経て、20年夏にベルギー1部シントトロイデンへ。しかし出場機会をつかめず、21年2月にはオーストリア2部ジュニアーズへと移籍した時期を思い返した。

 そこからはい上がり、オーストリア1部LASKリンツ、Sランスとステップアップ。今季はSランスでの活躍とチームの2部降格で移籍の可能性も高まっており、その去就も注目を集めている。「本当に(21年から)たった4年間で、正直ここまで来られるとは想像していなかった。自分自身がここにいることにはびっくりしますけど、まだまだもっともっと上に行きたいし、向上心を持ってがんばりたい」と語り、さらなる飛躍を誓っていた。

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