JFLのアトレチコ鈴鹿の元日本代表FW三浦知良が、アウェーのYSCC横浜戦でベンチ入りし、2―0の後半38分から途中出場。自身が持つリーグ最年長出場記録を58歳109日に更新した。

チームは2―1で勝利した。

 キャプテンマークを巻いたカズは、ゴールへの積極的な姿勢と味方を生かすパスへのチャレンジを披露。しかし、シュートチャンスは訪れなかった。カズは「ボールをもっとしっかりゴール前まで運べれば良かったんですけど、1点取られてからはっきり守って逃げ切ろうとなった。全員がそういう気持ちになったので、攻撃の形はあまり出来なかったかな」と振り返った。

 今季は負傷で出遅れたが、6月1日の第10節マルヤス岡崎戦で今季初のベンチ入り。ベンチ入りから3戦目のこの試合で今季初出場を果たした。試合への出場は昨年11月24日のマルヤス岡崎戦以来である。

 プロ40年目の初出場に「トレーナーも含めて、チームメートみんなに助けてもらいながらここまで来て、今日も試合に出られた」と話すと、「ここからまた少しずつギアを上げていけたら」と今後へ意気込んだ。58歳という年齢についても「今までの積み重ねで今日、立っている。まだまだ試合でもっと自分らしさが出るプレーをしたい」と、向上心は衰えていない。

 この一戦が行われたニッパツ三ツ沢球技場は、15シーズン以上プレーし、現保有元でもある横浜FC在籍時に何度もプレーした地だ。

三ツ沢での公式戦出場は21年5月5日のルヴァン杯1次リーグ第5節の湘南戦(1△1)以来、4年ぶり。リーグ戦での出場は20年最終節の横浜FM戦(3〇1)以来、5年ぶりとなった。キングは「なじみの深いスタジアムで試合に出られて良かった。芝生の状態も良かった」と懐かしみながらも、「横浜FC時代のことを思いながらとか、感慨深く思い出す気持ちでここに入っていなかった。鈴鹿の選手として今日の試合に勝つ、自分がどういう場面で出るかを考えていたので、過去のことを思いながらということは1つもなかった」と話した。

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