◆明治安田J1リーグ ▽第20節 東京V0―3柏(15日・味の素スタジアム)

 柏はアウェーで東京Vと対戦し、3―0で快勝した。前半27分にMF久保藤次郎が先制点を決めると、前半アディショナルタイム(AT)にはMF小泉佳穂がJ1での自己最多となる4点目を決めて、突き放す。

さらに試合終了間際には日本代表FW細谷真大が3点目を決めて、後半戦を好発進した。

 日本代表から帰還したエースがトドメの一撃を決めた。後半16分からFW垣田裕暉に代わって途中出場した細谷は、果敢にゴールに迫った。後半AT1分にはDF三丸拡の左クロスから頭で惜しいシュートを放った。すると後半AT3分、久保のパスに抜け出すと、エリア右からワンタッチでシュート。難しい体勢ながら難なくゴール左に沈めて、試合を決定づけた。細谷は「後半にいい流れを持ってきてくれたのですごく入りやすかった。監督からも追加点の話はされたので、しっかり取れて良かった」とうなずいた。

 細谷は6月の2026年北中米W杯アジア最終予選の日本代表に選出。5日のオーストラリア戦(0●1)ではベンチ外だったが、10日のインドネシア戦(6〇0)では国内組唯一となる得点を奪った。パリ五輪で共闘した選手も多く出場したことで、「いい刺激をもらいながら出来た」と振り返ると、「ベンチ外から始まって、あそこで決められたのは自分としても大きい。自信を持って今日は出来た」と胸を張った。

 同活動には柏U―18の同期であるMF熊坂光希も選出されたが、8日の練習中に負傷。右膝前十字靱帯(じんたい)断裂と診断されて、長期離脱を余儀なくされた。インドネシア戦後に「途中で熊坂も抜けて、点を取らなくちゃいけない理由が1つあった」と話していた細谷は「今シーズンの戦いをみればクマの大事さはみんな分かると思いますし、もちろんチームとしての痛さはある」と改めて言及。その上で、「入ってきたノブ(中川敦瑛)とかがしっかりフィットして、いいプレーが出来ている。誰が出ても良いプレーが出来るのが今の(柏の)強み。今後彼もいないので、しっかりクマの分まで戦って、優勝を目指して行けたらと思います」と言葉に力を込めた。

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