サッカー日本代表の森保一監督が16日、都内の日本記者クラブで会見を行った。

 3月にW杯出場権を8大会連続8度目の獲得。

26年に北中米で行われる本大会の切符を史上最速で得た。森保監督は「予選は一見、楽に突破したように思われるかもしれないが、そういう状況をつくってくれた選手たちが素晴らしかった。一戦一戦は非常に厳しい戦い。選手たちは試合までの練習時間をなかなか取れない中、イメージを共有してくれた。世界各国から集まり、日本でアジア諸国で、長距離移動、気候の違い、時差等々、いろいろな条件が整わない中、コンディションを最大限発揮してくれた。個の力とチーム力と両方合わせ持った戦いをしてくれたことが結果になった」と振り返った。

 さらに指揮官は「史上最速で(予選を)突破したことは自身の誇りにしたいが、これから世界を戦っていく中で勝っていく保証にはならないということは肝に銘じて、新たにこれからの積み上げをしていきたい。これからW杯で優勝する、世界一になることを目標にしているチームなので、自分たちが今発揮できる能力を、個の部分をチーム力としても、さらにパワーアップして成長した中でW杯を迎えたい。毎回の活動、一試合一試合を大切に、成長しながらW杯に向かい、チャレンジすること忘れずに前進したい」と力説した。

 また、日本が世界の中で本命視されていない現状も冷静に見つめた上で「今の世界のトップ(オブ)トップと力を見比べた時に、まだまだ差はあるが、選手たちの持っている力、これからの成長、個々の力を生かしながらも組織力を持って、和を持って日本代表が戦えば、W杯で優勝することを実現することは可能だと思う。世界一をしっかり視野に入れて、W杯に向けて準備していきたい」と言葉に力を込めた。

 6月には最終予選を終え、7月にE―1選手権(韓国)、9月に米国遠征、10、11月に国内で強化試合を控える。

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