サッカー日本代表の森保一監督が16日、都内の日本記者クラブで会見を行った。

 森保監督は日本代表が26年W杯北中米大会で優勝を目標に掲げる2つの理由について改めて明かした。

 一つ目として、22年カタールW杯(16強)での悔しさがある。決勝トーナメント1回戦でクロアチアと1―1からPK戦に末に敗れた。「試合が終わった時、選手たちの表情を見て、戦いを振り返った時、もう1個上にまだまだ上にいけたなという思いが(あった)。選手たちの悔しがる表情が、力を尽くしたから、善戦したからこれで満足という終わり方ではなく、本当に勝てたのに勝てなかったという悔しさ、悲しさがにじみ出ていた。監督として、もう1個さらに上にいけたなという思い(が出た)」と当時の様子を振り返る。

 そして、自身2期目となる続投が決まり「現実ベスト8にたどりつくという目標は忘れてはいけない」としながら、「世界一になるというところで(掲げた)。これも現実的に、実現可能という気持ちで(高い)目標を持った中で現実の目標を超えていくことをやった方がいい」と強調した。

 もう一つの理由として挙げたのは、2005年にJFAが発表した「2050年までにW杯で優勝する」という宣言。森保監督は「私自身はどの立場で仕事をさせていただいても、日本がW杯で優勝するために、今の自分がやれることを精いっぱいやっていく。(日本が)2050年まで、できれば短期的に、自分が監督をしている時に、その目標を達成できるように最善を尽くすということ(の思いがある)。もしそうでなかったとしても、今の自分がやっていることが、未来の、日本代表がW杯に優勝することに向けてつながるという思いで、2050年までではなくて、年号は取っ払う(という気持ちで)、世界一に向けてやっていく。日々の積み上げをしていきながら、一回一回の活動、一試合一試合の成果と課題を振り返り、未来に向けて改善をして、積み上げていきたい」と語った。

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