“女子高生社長”として注目を集めた起業家の椎木里佳さんが17日に自身のインスタグラムを更新し、4年間務めたNHK中央放送番組審議会の委員を退任したことを報告した。

 「2期4年の任期満了に伴い、NHK中央放送番組審議会の委員を退任いたしました」と発表。

「4年前、史上最年少の23歳で就任した当時、大学を卒業した翌年で女子大生社長という肩書きが自分自身抜けきれてなく、コロナ禍ということもありすごく葛藤していた時期にお声がけをいただきました」と4年前を回顧。「小学生の頃はNHKに限ってテレビ視聴が許されていた家庭。クローズアップ現代の国谷裕子キャスターのようになりたい!と放送の内容を自宅学習に使う絵に描いたようなNHKっ子だったので、放送内容に携わり、現場の方と対話できる環境はまさに夢のような時間でした!」と振り返った。

 続けて「経営者以外の年上の女性と関わることのなかった自分にとって、共に委員として活動された向井千秋さんや櫻井龍子さんを始めとした素晴らしい女性委員の方々の横で、プロフェッショナリズムを学べたことは何よりの財産となりました」という。「そしてNHKの番組制作に真摯(しんし)に向き合ってきた制作陣の方の姿を見て、これからの時代に公共放送がしっかりと果たしていくべき役割を改めて深く考えるようになりました」と任務を全うした。

 NHKの番組について「何よりNHKの番組の幅の広さがすごい!!深く学びたい時も軽くエンタメ楽しみたい時もどんな状況でも必ず面白い番組があり、満足感もバッチリ。テレビ離れとか言われがちな時代だけど、『あ、これ刺さる…!』って思える番組はちゃんとあるし、本気で向き合って尊重してくれる大人たちがこんなにもいることを知れた4年間でした」と記し「皆さま、本当にありがとうございました!」と感謝した。

 椎木さんは中学3年生の時に会社を立ち上げ“女子高生社長”として注目を集め、若者代表としてメディアに出演するなど多方面で活躍。慶大を卒業後、23歳だった2021年5月に、NHKの番組の適正を審議する「NHK中央放送番組審議会委員」に史上最年少で就任した。22年12月には「中学校からの先輩であり、起業家の後輩である方」で「起業家仲間」の男性と結婚したことを報告。24年8月に第1子男児出産を公表した。

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