日本テレビの豊田順子アナウンサーが、6月いっぱいで同社を退社することが17日、スポーツ報知の取材で分かった。同局は「人事の詳細にはお答えしておりませんが、退職することは事実です」とした。
関係者によると、豊田アナは「多くの方々に支えられながらひたすら走り続けてきました。これからは自分のペースで更に色々なことを面白がりながら挑戦し続けていこうと考えています」と今後について話しているという。
豊田アナは1990年に同局に入社。情報番組や報道番組「NNNニュース」など多岐にわたるジャンルを担当。安定したアナウンスで知られ、スポーツ担当時代には、巨人・長嶋茂雄監督(当時)に密着。レギュラーシーズン最終戦で巨人・中日が直接対決して優勝が決まった「伝説の10・8決戦」を現場からリポート。「9・11」の米同時多発テロ、「3・11」の東日本大震災は局内のスタジオから第一報を伝えた。
入社から35年間アナウンサー一筋で、若手育成にも尽力。新人研修や講義の様子に密着したバラエティー番組では、正しい言葉や発音で伝えることの責任感を説く姿、卓越した指導力で“美しい日本語の伝道師”としてたびたび話題に。23年6月~25年5月までアナウンススクール「日テレ学院」に出向し学院長として後進の指導に当たり、今月同局に帰任していた。
◆豊田順子(とよだ・じゅんこ)1966年4月生まれ。59歳。