大谷翔平の二刀流復活に現地実況も大興奮「球速出た」　「重要なことは…」と解説者が指摘したポイント (2025年6月17日)

◆米大リーグ ドジャース６―３パドレス（１６日、米カリフォルニア州ロサンゼルス＝ドジャースタジアム） ドジャース・大谷翔平投手（３０）が１６日（日本時間１７日）、本拠地・パドレス戦に「１番・投手兼ＤＨ」で先発出場。６６３日ぶりの復帰登板は１回２安打１失点、打っては２安打２打点でチームの３連勝に貢献した。 ドジャース移籍後初登板となった初回のマウンドは２８球、１イニングで終了した。先頭から連打を浴び、マチャドの中犠飛で先制を許したが、最速１００・２マイル（約１６１・３キロ）を計測した。「結果はイマイチでしたけど…」としながらも「自分の中でいいイメージを持って前進できる材料はいっぱいあったと思うので、いい一日だったと思います」と話した。 地元テレビ局ＳＮＬＡによるポストゲームショーでは、キャスター陣が大興奮で試合を振り返った。Ｎ・ガルシアパーラ氏は「球速は出てたし、打球の質も注目すべきところ。安打はフワリと落ちた打球で、強打じゃなかった。他の当たりもそう。一番いい打球でも打球速度は時速９５マイルくらいだった。それ以外は全然ハードヒットされていなかったので、それは良い兆候」と断言。「でも本当に重要なのは、明日どう感じるか。打撃でも貢献していた。だから、今日は全体として素晴らしかった」と続けた。 続けてＪ・ヘアストン氏は「まず最初に言っておくと（ハーフスイングでボール判定だった）マチャドから三振を奪っていましたよ。でも、もっと大事なのは、彼がまたマウンドに戻ってきたということ。今度はビデオを見て、修正ポイントを見つけられる。例えばカーショーが復帰したときも最初はイマイチだったけど、ビデオを見て修正できた。今回も次はそういう修正ができると思う。球速も出てるし、体も万全。これからどんどん積み上げていくのが楽しみ。そして明日も１番打者で出場予定なんですよ」とご機嫌。「彼は過去にもやっているように、投手と打者を分けてしっかりこなせる選手。勝負強く打点を挙げて、打線を引っ張りました」と二刀流の活躍を喜んだ。 実況解説のＥ・キャロス氏はガルシアパーラ氏同様に「明日どう感じるか」が大事だと指摘。実戦登板翌日の体の状態こそが最重要観察ポイントとしていた。