J1町田は17日、東京・町田市内で公開練習を行った。前節の湘南戦(2〇1)は一度追いつかれながらも、試合終盤に勝ち越して勝利をつかんだ。

3月の第4節から第6節までにかけての3連勝以来となる連勝へ、次戦(21日・Gスタ)はアウェーで敗れた鹿島と対戦する。練習後に取材に応じたDF岡村大八は「入り方さえ間違えずにしっかり前からプレッシャーをかけてやっていけば大丈夫だと思う。(前回は)ちょっと入り方のやり方が違ったかなというイメージなので、もう一回そこは修正して、うち本来の戦い方をすれば問題ない」と自信を見せた。

 鹿島は現在J1で1位。得失点差はリーグ1位の14点で、攻守ともに高い完成度を誇る。町田も5月3日の第14節(0●1)で対戦した際は、前半はシュート本数0本、ボール支配率も33%にとどまるなど苦戦した。さらに、前回の試合は現在J1得点王(12点)のFWレオセアラが復帰明けで途中出場だったが、今回はエースのFW鈴木優磨とともに先発で出場する可能性が高い。

 岡村は両選手の対策について「(レオセアラは)バランスの取れたいい選手ですし、得点感覚が鋭い選手。シュートを打たせないこと、ペナルティーエリアに入らせないことはケアしていきたい。(鈴木)優磨はボールをもらいに落ちにいくのが多いので、あまりつかまえずに受け渡していく。あと、レオセアラは体を張ったり起点になる選手なので、しっかりと密着して相手の自由を奪ってプレーさせるのも大事かなと思います」と語る。その上で、湘南戦の分析でボール奪取の位置が相手よりも30mほど前で奪えていたといい、「しっかり球際をタイトに、前からプレッシャーをかけて、ショートカウンターだったり、相手に威圧をかけていくことがうちの戦い方。

僕たちがよりボールを前で奪えているのは、前からプレッシャーをかけて相手に威圧をかけられているということ。その分、自分たちのゴールにも近いですし、そういったところは継続的にやっていければ」と、イメージを膨らませた。

 この日の練習場の気温は34度。湿度も高い中、精力的にトレーニングを行った。昨季まで札幌で4年プレーした岡村は、「東京の夏は久しぶりなのでなめていましたね。(20年まで在籍の)群馬の時も暑かったですけど、これはまたちょっと違った暑さですね」と語る。温泉とサウナをコンディション調整の一環で利用する岡村は、今後の暑さ対策にもなる考えを述べると「この暑さを味方につけるかで非常に変わってくるとも思いますし、自分たちが暑さを何とも思わずにプレーすることが出来れば相手よりも十分に有利に試合を運べる」と話した。

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