J1首位の鹿島は、第21節(21日・アウェー)で町田と対戦する。18日は茨城・鹿嶋市内で非公開練習を行った。

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 17日に行われた公開練習では、パスの出し手、受け手が呼吸を合わせ、相手DFを出し抜いてボールを受ける形を徹底させるメニューが組み込まれた。鬼木達監督曰く、町田戦に向けたものというよりも、広島戦(1△1)など直近の試合で感じた「もったいない」という思いからだったという。

 「めちゃめちゃ頑張って走って、数字上では走っていても、ゲームを見直すと全然絡んでいない選手もやっぱりいる。走るタイミング、出すタイミングは重要だというところで、ズレがないように」と意図を明かした。

 シーズン当初はいかに技術を身につけるか、いかにボールを身につけるかといったポイントに重点を置いてきたが、今は技術の最大値を、相手との兼ね合いの中でいかに発揮できるかを目指す段階に達している。指揮官も「今までよりも、一段上の話ができている感じはしますね」と笑みがこぼれた。

 トレーニングの中では、攻守で役割を分けず、アタッカー陣だけでなく、センターバック専任の植田直通、キムテヒョン、千田海人らにも相手選手の背後に飛び出させた。

 指揮官の意図は「出し手としての感覚をわかってもらうため」だったという。「いざって時に、バリエーションとなって出てきたりもある。セットプレーの流れから前に残っている時もあるので。それに、ゴール前の楽しい感覚を持ってほしいなというのもあります」と話した。

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 アウェー町田戦は、昨季リーグ戦(0●1)、ルヴァン杯(0●2)でともに無得点で敗れた。

前半戦のホームゲームはFW田川亨介のゴールで1―0の勝利を収めたが、指揮官は「強度、セカンドボールなど、お互いが大事にしているベースの部分で負けないことが重要」と見据えた。

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