J1清水エスパルスは19日、アウェー・名古屋戦(21日)に向け三保で一部非公開調整した。前期(5月3日)はホーム・国立で0―3の惨敗。

同戦にセンターバック(CB)で出場したMF宇野禅斗(21)が「燃えない理由はない」と倍返しを誓った。

 聖地での苦い記憶を振り払う。前期は故障者続出のチーム状況からCBに回るも3失点。チームも相手に倍のシュートを許すなどビルドアップにも苦戦する完敗だった。「屈辱的負けで許せるものではなかった。一人の選手として、ピッチの上でやり返したい」。今回は本職のボランチでの先発が確実だ。相手MF稲垣祥(33)はここまでチーム最多の7得点。「得点力、守備力にたけている思い描いている姿に近い」ボランチとのマッチアップを制し、中盤を支配する構えだ。

 前期に苦戦した相手との“リベンジシリーズ”は今回が第2戦。秋葉忠宏監督(49)も「1対1で上回らないと勝機はない」と選手の尻をたたく。今後は気温の急上昇も大敵となる。

チームはこの日から練習後のクールダウン用にアイスバスを用意。宇野も「食事、睡眠を含め重要。全員がやれることをやった上で走れるか」と猛暑への覚悟を示した。頼れるボールハンターが暑さをものともせず、敵地で大暴れする。(武藤 瑞基)

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