FC東京の小原光城GMが20日、小平グラウンドで報道陣の取材に応じた。松橋力蔵監督を迎えた今季、チームは現在リーグ戦19試合を終え、5勝5分け9敗の勝ち点20で17位。

19得点、28失点で、失点数はリーグ最多タイ。降格圏までは勝ち点1差となっている。

 小原GMは来年1月31日までJ1岡山へ育成型期限付き移籍している18歳MF佐藤龍之介について言及した。6月の日本代表活動で招集されたことに「初選出されたことは非常にうれしい」とした上で「(佐藤は今季岡山でプレーするが)非常にクラブとしても悩んだというか、彼ともかなり時間をかけて話をした。現場、もちろん監督とも話しながらやった中で、必ずしも全面的に(岡山に)行ってこいということでもなかった。我々として残しておきたい選択肢はあった中で、本人とも話し合った中で、より出場機会を多く得られるところはどこだというところであったり、彼の成長を考えた時に、最終的にそういう決断に至った」と説明した。

 小原GMは「もちろん複雑な思いはありつつ、でも、やはり向こう(岡山)に行ったことでこうやって成長して代表になったというところは、我々としては当然ながら喜ばしいこと。ただ、今、本来のポジションではなく、我々がそこ(岡山でやっている右WB)で彼を使えるかというと、またそこは違ったりもする。そういったいろいろな要素が組み合わさっての今回の代表選出だと思っている」と述べた。

 さらに「(FC東京に)戻すというところに関して言うと、これはいろいろな条件が整わないとできないことだと思っている。もちろん一つの選択肢としては、ずっと常にシーズンの最初から持ってはいる」としながら、「それが本当にいいのか、できるのかというところも含めて、今は何ともお答えできない」と語るにとどめた。

 佐藤龍は今月10日の日本―インドネシア戦(大阪)で途中出場し、A代表デビュー。

18歳238日での出場は、J発足後では、MF香川真司が記録したW杯アジア最終予選の最年少出場記録(19歳212日)更新となった。岡山では今季リーグ15試合で4得点を挙げている。

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