◆明治安田J1リーグ ▽第21節 町田2―1鹿島(21日・Gスタ)

 最多動員の本拠地で町田イレブンが燃えた。後半40分にPKで1失点も、首位の鹿島に最後まで主導権を渡さなかった。

この試合に1万3828人が集結。昨季のG大阪との開幕戦で記録した本拠地最多動員記録を更新し、ホーム通算100勝も達成した。記録ずくめの白星に、黒田剛監督(55)は「この勝利で恩返しをしたいと思っていた。我々に期待を持って足を運んでくれて、心から感謝を申し上げたい」と満足そうな表情を浮かべた。

 主力の復帰も心強い。首位との大一番にDF菊池が2か月ぶりに先発に復帰し、日本代表DF中山も1か月ぶりに出場。気温30度に迫る暑さの中、両DFの復活により、最終ラインでの制空権と前線でのプレスの強度が最後まで保たれた。3バックの中央で、FWレオセアラとFW鈴木をはね返し続けたDF菊池は「選手全員がハードワークして熱い気持ちを持って戦えた」と胸を張った。

 3月の3連勝以来、2度目の連勝だ。「今日の勝利は大きな意味があった。これを続けられるかが、今年の町田の大きな分岐点になる」と中山。主力の戻った町田が、暑い夏をますます熱くさせる。

(浅岡 諒祐)

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