◆明治安田J1リーグ▽第21節 横浜FM0―1岡山(21日・日産スタジアム)

 横浜FMのFWエウベルが、2連敗を喫した中で光明となった。

 前節の新潟戦で敗れ、19日にはパトリック・キスノーボ監督が退任。

クラブ初の2度の監督交代という緊急事態に見舞われる中で、今節は大島ヘッドコーチが暫定で指揮を執った。大島コーチは巻き返しの切り札として、FWエウベルを3月1日以来、今季2度目の先発での起用を決断し、今季初めてアンデルソンロペス、ヤンマテウスとのブラジル人アタッカートリオを同時先発で送り出した。

 左ウィングのエウベルはボールを受けると積極的に仕掛けて前にボールを運び、決定機を演出。前半32分にはロングボールに抜け出してゴールを狙い、ポストにはじかれたものの、相手にとっての脅威であり続けた。試合後、エウベルは「やっとスタートが切れたよ」と笑みを浮かべ、「またチームの力になっているんだなという気持ち。もどかしかったので、チームのために戦うということはすごく気持ちのいいこと。チームのパフォーマンスもよかったし、ポジティブな部分はいっぱいあった。結果には結びつかなかったですが、間違った方向にはいっていない」とうなずいた。

 ただ、チームが最下位に苦しんでいるという事実は変わらない。中3日で25日には17位FC東京戦(日産ス)が控えるが「きっとこれが結果に結びつくと思うし、これをやることが、この状況から抜け出せる方法だと思う」と前を見据えた。

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