◆明治安田J1リーグ▽第21節 柏3―3京都(21日・三協F柏)

 2位柏と京都の上位対決は、壮絶な打ち合いとなって3―3のドロー決着となった。柏はFW垣田裕暉のバイシクルシュートなどで3ゴールを奪ったが、京都が得意とするクロスからの攻撃を止めることができず3失点。

収穫と課題の両方が浮き彫りとなった勝ち点1となった。

 その中で輝いたのが、1トップとして躍動した垣田だ。前線で体を張って攻撃の起点となり、さらに労を惜しまぬ守備でも貢献。前半31分の得点シーンは、チームとして右サイドを崩して中央へ。京都の選手にわずかに触れて浮いたボールに、ゴールに背を受けた状態で反応した垣田だったが「背中でゴールは感じていたので。あとはイメージで」と187センチの大柄な体をうまくコントロールし、バイシクル気味にねじ込んだ。

 これが今季リーグ戦5点目。「あそこはFWの仕事場なんで。まずはファーストチョイスはゴール。目の前にあったので」と振り返った垣田。「ペナ(ルティーエリア)の中では、ゴールを見てトラップしている時間がないときはたくさんあるし、イメージして振らないといけないことはある。常にゴールがどこにあるかは、感じながらプレーしています」。

柏の躍進を支える27歳が、ストライカーとしての得点感覚を存分に発揮した。

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