◇明治安田J2リーグ 第20節 札幌3-1藤枝(21日・藤枝総合運動公園サッカー場)

 北海道コンサドーレ札幌が4試合ぶりに勝ち点3を手にした。アウェー・藤枝戦は前半22分、MF青木亮太(29)が相手GKのパスミスをダイレクトで40メートル先の無人のゴールに蹴り込む“技あり弾”で先制。

5試合ぶりの先制点で流れをつかみ、後半4分にはFW白井陽斗(25)の今季初得点で加点。同44分にPKで1点を返されるも、同49分にMF原康介(19)のゴールで突き放し、3―1で勝利。後半戦初戦を白星で飾った。

 決して万全の状況ではなかった。前半戦の全19試合に先発していたMF高嶺朋樹(27)は累積警告で出場停止、MF近藤友喜(24)は右太もも痛でメンバーから外れた。GK菅野孝憲(41)も左ふくらはぎ肉離れで欠場した中、左膝前十字じん帯断裂などを乗り越えた高木駿(36)が、23年12月3日の浦和戦以来のピッチで安定感あるプレーを披露。終盤は押し込まれる場面もあったが、一丸で乗り切り、公式戦2戦連続で追いつかれていた2―1からの加点に成功した。

 勝利の瞬間、絶叫した岩政大樹監督(43)は「選手たちが試合を通してたくましく戦ってくれた。半年間取り組んできたことを後半戦初戦で出せて良かった」とうなずいた。

 ◇負傷 GK菅野孝憲(41)が左ふくらはぎを肉離れしたと21日、発表。17日の宮の沢でのトレーニング中に負傷した。

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