◆バスケットボール◇全道高校体育大会 ▽女子決勝 日本航空北海道92ー55札幌山の手(21日・北海きたえーる)

  男子は決勝リーグ、女子は決勝が行われた。女子は日本航空北海道が札幌山の手を92―55で破り、2年連続2度目の優勝を飾った。

創部1年目の2023年に全国高校総体16強入りも、昨年の全国舞台は未勝利に終わり今回は雪辱の4強入りを目指す。男子は駒大苫小牧が2年連続2度目の優勝。同2位の白樺学園を加えた計3校が、全国高校総体(7月27日から、岡山市)に出場する。

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 全国優勝経験のある札幌山の手を圧倒し、日本航空北海道が連覇を達成した。創部3年目、矢倉直親監督(63)が「集大成」と称する今年、まずは1つ目の全国切符を勝ち取った。

 1年目の23年、第2代表で出場した全国高校総体で、1年生のみで16強入りした。しかし昨年は初戦の2回戦で敗退。ウィンターカップ(WC)も逆転で敗れた。年代別日本代表のPF庵原有紗(3年)は「勝っている試合を落とすのが弱点」と精神面を改善する必要性を痛感。矢倉監督は一人一人に課題を明確に提示して修正を図り、選手もミーティングを重ねてきた。

 今年3月、強豪がそろう大阪招待に参加。全国総体で21、22年と準Vの大阪薫英女を決勝で破り優勝。

庵原が「競った試合の中、2点差で勝つことができた」と73―71の勝利に手応えを感じ取った。昨年のうっぷん晴らしへ、庵原は「WC優勝のためにも高校総体は4強」と過去最高成績に狙いを定めた。(砂田 秀人)

 〇…男子は駒大苫小牧が連覇を飾った。決勝リーグ3試合はいずれも26点差以上をつけての優勝に、SG菅野幸志主将(3年)は「昨年の先輩たちが築いてくれた栄光をつなげられたことはうれしい」と口にはしたが、内容を問われると表情が一変。「まずDFをしてから走り切るという、自分たちの試合展開ができなかったので」と満足することはなかった。昨年の全国総体は16強入り。菅野主将は「それ以上はいきたい」と新たな歴史を築きにいく。

 白樺学園G中西英大主将(3年)(2位で3年ぶり全国切符)「入学してから結果を残せてこられなかったので。自分たちの代で決められて良かった。全国まで全員で切磋琢磨(せっさたくま)していきたい」

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