6月22日の東京5R・2歳新馬戦(芝1600メートル=16頭立て)は、5番人気のサノノグレーター(牡、美浦・尾形和幸厩舎、父グレーターロンドン)が、鋭く追い込んで新馬勝ちを決めた。6月8日の東京5R・新馬戦を左前肢ハ行のため出走取消となっていたが、仕切り直しの一戦で白星を飾った。
前半は後方に控える形から、じっくりと脚をためた。直線で大外に持ち出すと、上がり最速33秒9の末脚を繰り出して差し切り、2着のマゲバスピードに3/4馬身差をつけた。
横山琉人騎手は「出走取消の影響を感じなかったが、ここまでいい脚を使うとは思っていなかったです。フワッとしたけど、追ってからの反応がよかった。もうちょっと距離も融通が利きそうで、これから良くなりそう」と、想像以上のパフォーマンスに目を丸くした。
尾形調教師は「取り消した後、すぐに火曜日から乗り込めて、軽度の捻挫でした。競馬ぶりはよかったです。ジョッキーも上手に外へ出してくれました」と、勝利をかみ締めた。