◇クラブW杯 1次リーグ第2戦 インテル2―1浦和(21日・シアトル・ルーメンフィールド)
浦和は欧州CL準優勝のインテル(イタリア)に1―2と敗れ、2連敗で1次リーグ敗退が決まった。前半11分にMF渡辺凌磨のゴールで先制。
1―1のまま、4分の後半アディショナルタイムに突入。スコルジャ監督が悔やんだのは、ここで生まれた“一瞬の隙”だった。後半47分、左サイドバックのDF荻原拓也がピッチ中央付近でファウルを受け、FKを獲得。ここでDFホイブラーテンは、ゆっくりと時間をつかったが、前線へのロングボールを選択。そのキックに合わせてチーム全体も前掛かりとなり、このクリアボールからインテルにカウンターを受けた。一度はGK西川周作がクリアしたが、インテルは素早いスローインから再び攻撃を開始。結果、サイドからのクロスを許し、痛恨の失点につながった。
「私が少し変えたいと思うのは、例えばこのような試合における我々の経験値です。試合終了2分前に、センターライン上で我々がFKを得ていましたが、あの場面ではボールをキープすべきで、アディショナルタイムに相手にカウンターアタックを許すべきではありませんでした。そしてそのカウンターから素早くスローインとなり、われわれは失点してしまいました。これは我々の経験不足によるものです。
それでもスコルジャ監督は「今日プレーした全選手に大きな敬意を表しますし、自分の持てる力のすべてを出してくれたと思います。もちろん、もっと攻撃的なプレーをしたかったですが、この相手に対してそれは非常に難しいことでした」と選手たちをねぎらった。すでに1次リーグ敗退が決まったが、モンテレイとの最終戦に向け「この試合のあとのわれわれの感情は非常に悪いもので、この敗戦により大会からの敗退が決まりました。なので、われわれに残されたのは最後の試合で勝利し、この大会で唯一の勝利を手にするために戦うことだけです」と米国まで駆けつけた多くの浦和サポーターをはじめとする日本のファンに、勝利を届けることを誓っていた。