◆第73回府中牝馬S(6月22日、東京競馬場・芝1800メートル、良)

 マーメイドSから改称し、開催地と距離も変更された牝馬によるハンデ重賞は14頭で争われ、ハンデ55・5キロで5番人気のセキトバイースト(牝4歳、栗東・四位洋文厩舎、父デクラレーションオブウォー)が、好位から直線抜け出して重賞初制覇を飾った。勝ちタイムは1分46秒0。

 今年の重賞は中山牝馬S12着、福島牝馬S10着だったが、今回と同じ浜中俊騎手とのコンビで前走の都大路Sを勝利。連勝での初タイトルとなった。

 2着は3番人気のカナテープ(大野拓弥騎手)、3着は2番人気のラヴァンダ(岩田望来騎手)が入った。

 石川裕紀人騎手(ウンブライル=4着)「枠順(1番枠)がよかったので、ロスなくしまいの脚を生かすような競馬をイメージして乗りました。うまくイメージしていたような競馬ができましたし、最後は脚を使ってくれた。能力はある馬なので、これがきっかけになればいいですね」

 団野大成騎手(タガノエルピーダ=5着)「具合は良かったですし、東京はオークス以来2度目でしたが、1800メートルという距離もこなしてくれました。ただ、1歩目が遅くなってしまって、外枠からいいところを取りに行ったぶん、残り1ハロン手前までは踏ん張ってくれたんですが、最後はしんどくなってしまいました。それでも5着で離されているわけではありませんし、ここから立て直していければと思います」

 丸山元気騎手(エリカヴィータ=6着)「近走は結果が出ていなかったので、思い切った競馬をするつもりでした。ハンデも軽くて、この馬のリズムで運んで直線も一瞬オッと思ったし、最後まで頑張ってくれたと思います」

 原優介騎手(ウインエーデル=7着)「最初の印象で歩様が硬くて、今日の荒れた馬場だと、こなせるところとこなせないところを選びながらだったので、(脚の)たまりが甘かったです。伸び自体はかなりよかったので、いいものはあると思います」

 津村明秀騎手(ラヴェル=9着)「ゲートは遅れたけど、その後はいいポジションを取れました。ただ、追い出してからの反応がもうひとつでしたね。斤量の差もあったかなと思います」

 荻野極騎手(アスコルティアーモ=10着)「プラン通りにはいきました。

ただ、もうひとつギアが上がってくれたらよかったんですけど。成長して、もう少しギアが増えてくれたらいいですね」

 マイケル・ディー騎手(ミアネーロ=11着)「調教に乗らせてもらって能力は感じていました。ただ、テンションもあり、暑さもあり、無駄な力を使っている感じでした。課題のゲートは我慢してくれたんですけどね」

 三浦皇成騎手(シングザットソング=12着)「いいところで運べたんですが、馬場とか斤量もありましたからね。条件ひとつで、もっと頑張れてもいいと思います」

 吉田豊騎手(グランスラムアスク=13着)「さすがにきつかったですね。出せたら行こうと思っていたんだけど、ダッシュ力の差で行けなかったです。最後もきつくなってしまいました」

 横山琉人騎手(フィールシンパシー=14着)「ポジションは取れたけど、4コーナーから反応がなかったですね。馬場のせいか、暑さのせいなのか、形としてはよかったですけど…」

編集部おすすめ