◆第53回高知優駿・重賞(6月22日、高知競馬場・ダート1900メートル、重)
高知3冠の2冠目に3歳馬12頭が出走し、単勝1・1倍で圧倒的1番人気のジュゲムーン(牡、高知・田中守厩舎、父コパノリッキー)が後続に3馬身差をつけて2冠目をつかみ取った。道中は2番手からレースを進め、先頭に立って抜群の手応えで最後の直線を迎え、力強い脚で後続を突き放した。
同馬は昨年5月にホッカイドウ競馬でデビューし、秋には高知へ移籍した。その後は全日本2歳優駿・Jpn1(5着)、ブルーバードC・Jpn3(5着)でJRAの強豪を相手に健闘。今春、ネクストスター西日本(佐賀)で重賞初制覇を飾り、前走の黒潮皐月賞で1冠目。今回も力を見せつけ、これで4連勝、重賞3連勝とした。
高知3冠目の黒潮菊花賞(高知、ダート1900メートル)は8月3日に行われる。勝てば2023年のユメノホノオ、昨年のプリフロオールインに続き、3年連続の高知3冠馬誕生となる。
4番人気のユラリユラメイテ(岡村卓弥騎手)が2着。2番人気のヤマノアシオト(多田羅誠也騎手)が3着になった。
赤岡修次騎手(ジュゲムーン=1着)「(単勝1・1倍に応えて)ホッとしました。
(コンビを組んで4戦目。初めての1900メートル)千四しか最近やっていないので、スピードで結構、ついてかしていた部分があったので、折り合い面がどうかなという部分がありました。中央の馬など強い馬がいて、後ろから行くとかからなかったのですけど、(今回は)そこそこの番手を取りにいかないといけないメンバーになっているので、そこを取るとハミをすごい取るというか。そこがこれからの課題ですね。
(逃げるユラリユラメイテを楽に行かせるわけにはいかない立場)そこは考えられなかったですね。自分の馬との戦いになっていたので、いかにジュゲムーンの方をエキサイトさせず乗るかだけになっていて。そこが課題ですね。
(3馬身差をつける勝利)馬が力んで走っているぶん、自分のなかでは最後の伸びは納得していません。もっと突き放せる馬だと思います。次への課題が見えたので、修正していけるようにしたいですね。
(高知優駿4勝目。
(取り残している3冠制覇に向けて)まだまだ先があり、楽しみのある馬なので、3冠目を目指して順調にいってくれたらと思います。応援よろしくお願いします」