陸上長距離のあおもりディスタンスチャレンジ記録会が22日、青森市の新青森県総合運動公園陸上競技場で行われ、男子1万メートル第3組で、東洋大の緒方澪那斗(4年)が自己ベスト記録の28分27秒50でトップを取った。千葉・市立船橋高3年時にマークした28分36秒67(当時日本高校歴代8位)の自己ベスト記録を約4年ぶりに9秒17更新した。
ペースメーカーを務めた山梨学院大のジェームス・ムトゥク(4年)が28分34秒86で2位。東洋大の西村真周(4年)が自己ベスト記録を11秒12更新する28分34秒86で3位となった。
東洋大は全日本大学駅伝関東選考会(5月24日、神奈川・レモンガススタジアム平塚)で次点の8位に終わり、18年ぶりに本戦出場を逃した。酒井俊幸監督(49)は「緒方、西村が4年生の意地を見せてくれました。選考会で敗退した後、全員が危機感を持って、チーム状態は上がってきました」と前向きに話した。
全日本大学駅伝選考会1万メートル第2組で30分11秒91を要し、個人40人中33位と苦戦した薄根大河(3年)もこの日は自己ベスト記録の29分16秒93と健闘。「薄根はよく立て直してきました」と酒井監督は評価した。
東洋大の新エース候補の松井海斗(2年)は出場しなかった。「松井は自己ベスト記録(28分29秒08)を狙えるコンディションではなかったので、きょうは回避しました。故障ではないので、来月の関東学生網走夏季記録挑戦競技会(7月20日)で自己ベストを狙います」と酒井監督は説明した。
約1か月前、痛恨の敗戦を喫した東洋大は、秋からの駅伝シーズンに向けて、巻き返しを始めている。