◆明治安田 J1リーグ▽第21節 G大阪2―0FC東京(22日・パナソニックスタジアム吹田)

 G大阪が、完封でリーグ戦6試合ぶりの白星を挙げた。FW宇佐美貴史は、3試合ぶりとなる先制弾でチームを勝利に導いた。

 0―0の前半33分、ペナルティーエリア約10メートル手前、少し右側でFKを獲得した。FC東京はクロスを警戒した位置に、DF、GKをともに配置。キッカーのFW宇佐美貴史は「キーパーも見えていて、真ん中に立っていた。狙ってこないだろうという感じでいるのかなと見て取れたので、(クロスを)上げるそぶりさえしっかりして動かせれば」と直接ゴールを狙うことを選択した。前半9分にはFWデニスヒュメットが放ったシュートのこぼれ球から決定機を迎え、左足を振ったが、相手DFに当たって外れた場面もあった。「シンプルに判断ミス」と悔やんだその24分後、「逆に吹っ切れていたというか。最後の最後まで(狙うか)悩んでいましたけど、最後は打とうという気持ちになった。いい意味でヤケになっていたというか」と切り替え、極上のコントロールショットを沈めて大歓声を一身に浴びた。

 チームとしてもリーグ戦6試合ぶりの勝利だ。勝ち点3から遠ざかっていた時期は「俺がやらないといけないこと。特に周りに言うことはなかったですし、自分が自分がという感じ。勝たせた結果、言えることや重みが増すこともあると思う」と話した通り、自らの躍動で白星をもたらした。

「中断明けからチームの雰囲気とかも変わっている感じはする。いい流れをこの東京戦で来させないとな、というかなんとしてもここは絶対勝たないと、というようなプレッシャーはすごくあった」と4月の第1戦は0―3で敗れた相手に勝利し、京都、そして因縁のC大阪と、同じ関西のクラブとの連戦へ。勢い良く乗り込む。

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