大谷翔平の一問一答「５回以上投げられるようになって初めて…」　復帰２度目の二刀流で１回無失点＆２６号 (2025年6月23日)

◆米大リーグ ドジャース１３―７ナショナルズ（２２日、米カリフォルニア州ロサンゼルス＝ドジャースタジアム） ドジャース・大谷翔平投手（３０）が２２日（日本時間２３日）、本拠地・ナショナルズ戦に「１番・投手兼ＤＨ」で先発出場し、投手としては最速９８・８マイル（約１５９キロ）で１回無安打無失点２奪三振。打っては２６号２ランを含む２安打５打点で自身の“二刀流最多”を更新した。 「投手・大谷」は２３年９月の右肘手術などから中５日で復帰２度目のマウンドに上がった。１番・エイブラムズは初球の直球で一ゴロ。２番・ウッドは遊撃・ベッツが落球して出塁を許したが、１死一塁からガルシアをスイーパーで空振り三振に斬り、復帰後初三振を奪取。暴投で走者が進んだ２死二塁では、過去２本塁打を浴びているローからカットボールで空振り三振を奪った。 「打者・大谷」は空振り三振、空振り三振、四球で迎えた１点リードの７回無死満塁の第４打席で今季途中まで同僚だった右腕ルートスから一塁線を破る３点三塁打。８回１死一塁の第５打席では左中間へ８試合ぶりの２６号２ラン。観客のグラブに当たってボールがグラウンドに落ち、一度はインプレーと判定されるもリプレー検証の末に本塁打となった。登板日の本塁打“二刀流弾”はエンゼルス時代の２３年８月２３日（同２４日）のレッズ戦以来６６９日ぶりで、日米通算３００号に王手をかけた。 試合後の一問一答は以下の通り。 ―登板を振り返って 「前回よりはリラックスして、全体的に投げられたかなと思います」 ―１イニングだけだった 「元々（１回の）予定ではあったので、ある程度球数を今後、イニングも増やしていけたらいいんじゃないかなと思います」 ―二刀流でいいリズムで打席には入れているか 「そうですね。（空振り三振を喫した）最初２打席とも相手の投手も素晴らしかったですし、なかなか自分のアプローチの打席を送れなかったので、そこは少し反省点かなと思います」 ―もう少し時間はかかりそうか 「そうですね。思ってたよりも（投手として）早めに復帰はできてるので、今日また投げて、明日以降の反応を見ながら徐々に徐々にイニングも増やしていければ、元の状態以上に戻れるんじゃないかなという。そういう自信は出てきてるんじゃないかなと思うので、まだまだ直さないといけない点は多いですけど、一つ一つ改善したいなと思います」 ―しっかり投げられるような感じになるにはどのぐらいの時間が必要か 「イニングに関して、球数に関しては一気に増やすということはもちろんないのかなとは思うので。徐々に増やしていければいいんじゃないかなとは思うので、今の現段階ではまずクオリティを上げていくことと、徐々に増やしていくっていうことが一番大事かなと思います」 ―一番改善したところはどこか 「一番はやっぱり動き方が重要じゃないかなと思うので。その過程でやっぱりロケーションであったりとか、一つ一つのクオリティとか決まってくると思うので。自分がどういうふうに動いてるのかっていうのを前回から今日、５日間ぐらいこうして話しながら改善しました」 ―何がきっかけで三塁打、本塁打につながったか 「１、２打席目に関してはやっぱり投げてる球も、もちろん相手の投手も素晴らしかったですし、どちらかというと、自分が事前にイメージしていた投手像というか、球の軌道であったりとかっていうよりも、今日は（球が）キレていたというか、良かったんじゃないかなっていうのが一番。そのイメージのズレで言うと、自分が打ちにいってる球が空振りになってる、またファウルになってるっていうところじゃないかなと思うので。自分もそうですけど、単純に相手の投手が素晴らしかったってのもあるとは思います」 ―二刀流が戻ってきた心境 「単純にうれしいですし、まだ１イニングですけど、徐々に増やしていければいいなと思います。５回以上、を投げられるようになって初めてこうスターターじゃないかなと思うので、そこまでまずは後退しないように、少しずつでも前進していければいいんじゃないかなと思います」 ―パドレスとのカードで２死球があった。打者、投手にどれほど影響があったか 「デッドボールの影響は特にはないです。我慢できる痛みの範囲内ですし。打撲とかに関しては、ケアをしっかりしていけば数日で良くはなるんじゃないかなと思ってます」