プロボクシングのWBA世界スーパーフライ級10位・健文トーレス(37)=TMK=が、7月20日にキルギスのビシュケク・アリーナでWBA世界同級暫定王者デビッド・ヒメネス(33)=コスタリカ=と同級挑戦者決定戦を闘うことが24日、発表された。
戦績は、健文が15勝(10KO)5敗、ヒメネスが16勝(11KO)1敗。
健文は元WBC世界ライトフライ級王者ヘルマン・トーレス(メキシコ)を父に持ち、幼少期から「天才」として将来を嘱望され、プロでも世界ランカーとなった。しかし、タクシー強盗などで2度収監され、計11年間(6年半、4年半)を刑務所で過ごしてリングから遠ざかった。
7年2か月ぶりの再起戦となった昨年5月、当時WBO世界バンタム級1位だったレイマート・ガバリョ(フィリピン)を敵地で1回TKOで破る大金星を挙げ、世界ランクに復帰。同年8月、7年8か月ぶりに日本のリングに上がり、当時WBO世界スーパーフライ級1位だったKJ・カタラジャ(フィリピン)に10回判定勝ち。2戦連続で世界ランク1位を撃破し、挑戦者決定戦の切符をつかんだ。
日本ボクシングコミッション(JBC)は5月20日付けの告示で、昨年11月18日にWBCクリーンボクシングプログラムが実施したドーピング検査で、尿中からトラセミド(利尿剤)が検出されたとして、健文に6月20日まで6か月間のライセンス停止処分を科していた。
ヒメネスは昨年4月の暫定王座決定戦で同級1位ジョン・ラミレス(米国)に判定勝ちし、暫定王座を獲得。今年3月、キービン・ララ(ニカラグア)に判定勝ちし、初防衛に成功した。
WBA同級正規王者は、フェルナンド・マルティネス(33)=アルゼンチン=。5月11日に井岡一翔(35)=志成=を判定で下し初防衛に成功している。
試合はABEMAで無料生中継される予定。