横浜FMは24日、大島秀夫ヘッドコーチ(HC)が監督に就任することが決まったと発表した。

 クラブでは、21年に暫定で指揮した松永英機氏、正式な監督としては14年の樋口監督以来となる日本人監督となる。

練習後に会見を行い、大島監督は「この状況を打開するために、自分の全部をかけて、何とか全員で乗り切っていきたい。全員が同じ方向に向かって、前向きに、アグレッシブにプレー出来るのは大前提で、そこを大事にしていきたい」と決意を示した。

 一度もJ2降格経験のない名門が、かつてない混迷を極めている中で初めての監督就任。「もちろんオリジナル10で、マリノスがこういう状況であってはいけないと思いますし、今回こういう立場になってものすごくプレッシャーを感じています」と率直な胸の内を明かしながらも、「けど、やるしかないです。自分の全てをなげうってでも、クラブのために、そして、選手もそれぞれみんな戦っているわけですし、その思いはしっかり受け止めて、マリノスファミリー、ファン・サポーターの方も同じ思いでいてくれていると思うので。何とか皆さんのために、最終的に笑顔で終われるようにひたすらやるしかない」と強い覚悟を言葉に乗せた。

 キスノーボ前監督の退任を受けて前試合の岡山戦(0●1)は暫定で指揮を執っていたが、25日の17位FC東京戦(日産ス)からは正式に監督として重要な一戦に臨む。「難しい位置にいる。勝たないといけない。勝ちを意識する中で、プラス、選手がより前向きにプレー出来るような攻撃に出ないといけない。勝ち点3を取りにいかないといけない試合。連戦でもありますし、全員で補い合って、手を取り合って、背中を押し合ってやっていく。

全員で泥臭くても、勝ち点3を何とかもぎ取っていく。その中では選手が躍動して、ひたむきに走って、戦ってということが必要。そこを目指してやっていきたい」と意気込んだ。

編集部おすすめ