◆プロボクシング ▽日本ウエルター級タイトルマッチ10回戦 王者・セムジュ・デビッド―同級13位・野上昂生▽日本スーパーバンタム級タイトルマッチ10回戦 王者・石井渡士也―同級1位・津川龍也(8月21日、後楽園ホール)

 日本ウエルター級13位の野上昂生(こうせい)=大橋=が、8月21日に東京・後楽園ホールで、ウガンダ出身の同級王者、セムジュ・デビッド(中日)に挑戦することが25日、東京ドームシティで行われた会見で発表された。

 昨年末にワタナベジムから大橋ジムに移籍した野上は、ここまで4戦全勝。

次戦のデビッド戦に向けては「(大橋ジムに)移籍して2戦目でこのようなチャンスをもらった」とマッチメイクへの感謝を述べつつ、「2か月間しっかり準備して、最高のパフォーマンスをお見せできるようにしたい」と力強く意気込んだ。

 今回タイトルマッチが突然決まって、驚いたが「デビューしてからずっとタイトルマッチに向けての練習をしてきた。何も不安はない」と準備万端だ。

 対戦するデビッドは「アマの経験がとても長い。ポイントをしっかり取ってくる」と手数を出してくると分析。「相手のペースに合わせず、自分のボクシングをしっかり」と集中して臨む。

 野上と同じウエルター級の佐々木尽(八王子中屋)が19日に世界戦を戦ったことについて「体格の違い、フィジカルで勝ててないので技術を出せない。フィジカルをつけていけば、自分も世界で戦えるのではないかと思う」と自身も参考になったと話した。

 同じ興行で日本スーパーバンタム級王者・石井渡士也(RE:BOOT)の防衛戦も発表され、指名挑戦者の同級1位・津川龍也(ミツキ)との対戦が決まった。石井は4月22日の王座決定戦で福井勝也(帝拳)に勝利し新王者に。石井は初防衛に向けて「力の差をしっかりみせてチャンピオンで居続けられるように」と意気込んだ。

 福井との対戦も「いつか戦うと思っていた」と言い、「(福井は)右ストレートが強い。

KO率が高いのでもらわないように」と警戒した。「今はこのベルトを使って自分をアピールすることが大事」としたが「アジア、東洋太平洋とベルトがある中で自分が実力的にも評価が低い」と言い切り、「こういう防衛戦でどう(評価を)上げるのかが、今の自分のモチベーション」と燃えていた。

編集部おすすめ