◆第29回さきたま杯・Jpn1(6月25日、浦和競馬場・ダート1400メートル、不良)
上半期のダート短距離戦線を締めくくる交流重賞は12頭立て(JRA5、南関東6、岩手1)で争われ、川須栄彦騎手騎乗で1番人気、JRAのシャマル(牡7歳、栗東・松下武士厩舎、父スマートファルコン)が、スタートからハナを譲らず、直線では後続との差を広げて5馬身差でかしわ記念に続くJpn1連勝を飾った。勝ちタイムは1分23秒2は、99年セタノキングの1分23秒8を更新するコースレコード。
昨年同様、黒船賞、かしわ記念を勝っての参戦。前回は3着だったが、4年連続参戦となる今回は見事に3連勝で昨年の雪辱を果たした。Jpn1は3勝目、重賞は9勝目となった。
2着は7番人気で船橋のムエックス(張田昂騎手)、3着は3番人気でJRAのエンペラーワケア(川田将雅騎手)が入った。
川須栄彦騎手(シャマル=1着)「個人的には絶対負けられない戦いだと思っていた。シャマルのことを信じてましたし、たくさんの支持をいただいていたのも感じていたので、1着でゴール板を駆け抜けた時は最高でした。このような馬場で、時計もすごい速い決着が続いていまし、2番枠でいいスタート切ってくれて、最初のコーナーまでに主張することができたのでよかったです。行ききったあとも、けっこうなペースでしたが、息を合わせることだけに集中してスパートのタイミングをうかがっていました。(直線は)後続馬の足音も聞こえなかったですし、ゴールの瞬間は感情が爆発しました。毎回一生懸命走ってくれますし、どういう条件でもベストを尽くして走ってくれるところが一番の強さで魅力。素晴らしい走りでした。