バレーボール男子日本代表主将の石川祐希が25日、イタリアでのシーズンを終えて成田空港着の航空便で帰国した。メダルに届かなかった昨夏のパリ五輪の後、「バレーボール極めてきます」と決意して臨んだ世界屈指の強豪・ペルージャに移籍。
充実の表情で帰国し、取材に応じた石川は「チャンピオンズリーグは記憶に残る大会。日本男子で初制覇ということで非常に誇らしい。タイトルは、仲間やサポーターと喜び合うことにすごい感激したし、タイトルを取る価値や素晴らしさを感じられた。勝った瞬間は選手としてとても素晴らしいものだったと思います」と振り返った。
アウトサイドヒッターのポジション争いにももまれ、イタリア1部のシーズンでは試合に出られない時期も過ごした。しかし、「この年でもまだ成長できる、もっと強くなれる、もっと極められると思えた」と、手応えや学びの方が大きかったと胸を張った。
欧州で刺激的なシーズンを過ごし、次は日本代表主将として28年ロサンゼルス五輪へ再出発を切る。今季就任したロラン・ティリ監督から主将継続の打診を受け、「僕もそのつもりだったので、もちろん」と快諾した。7月5日から始まる日本代表の沖縄合宿からチームに合流し、開催中のネーションズリーグは1次リーグ第3週の千葉大会(16日~20日、千葉ポートアリーナ)から臨む予定だ。「ロサンゼルスでメダルを取るためには表彰台に上がり続けて、経験を積まないといけない」。リベンジのロス五輪へ、成長した姿で日本男子をけん引する。