大谷翔平、スーツ姿でフリーマンと会見に登場　５度目の球宴に充実感「いい時間を過ごせた」 (2025年7月16日)

◆米大リーグオールスター ナ・リーグ―ア・リーグ（１５日、米ジョージア州アトランタ＝トゥルイストパーク） ドジャース・大谷翔平投手（３１）が１５日（日本時間１６日）、オールスターでナ・リーグの「１番・指名打者」でスタメン出場し、２打数１安打で途中交代した。１９９５、９６年のＭ・ピアザ（ドジャース）以来２９年ぶりの２年連続の本塁打はならなかった。試合中に行われた会見には同僚のフリーマンと出席し、大谷は「いろんな人としゃべれたのは、まず練習とかというよりかは、画面でしか見てなかった人たちと交流して、こういう性格なんだと把握できたっていうのは、単純にこういい時間を過ごせたなと思います」と充実感をにじませた。 ア・リーグの先発投手は、昨季サイ・ヤング賞左腕のタリク・スクバル投手（２８）。今季もここまで１０勝を挙げているア・リーグのエースだ。大谷には過去９打数１安打。本塁打も浴びておらず、大谷も前日１４日（同１５日）には「できれば対戦はしたくないですけど（笑）。全球種、高いクオリティーでコントロールよくゾーンにどんどん攻めてくるので、勢いにまずは負けないようにしたいです」とその実力を認めていた。 １回裏先頭の１打席目。カウント１ボール、２ストライクから外角低めのスライダーに手をいっぱいに伸ばして食らいつくと、どん詰まりだったが中前に落として出塁し、一塁手のゲレロとハグ。アクーニャ（ブレーブス）の二塁への内野安打で二塁に進むと、マルテ（ダイヤモンドバックス）の右翼線への２点適時打で先制のホームを踏んだ。１打席目については「三振かホームランぐらいの感じの。自分の中の気持ちとしては。そのぐらいの気持ちで行って渋いヒットにはなりましたけど」と振り返った。 ２点をリードした２回２死二塁の２打席目は、ヤンキース左腕のロドンと対戦。４球目に右翼方向へ大ファウルを打って場内が沸いたが、カウント２―２から５球目で一ゴロに打ち取られた。 大谷は今季のオールスターが５年連続５度目の出場。４度目の出場だった昨季、通算８打席目にしてようやくオールスター初本塁打を放った。試合後には「やっぱりゲームが今日は楽しかったですし、そこで打てたことが一番自分にとっては特別な瞬間だった」と話していた。この日の試合前は「積極的にスイングできれば良いんじゃないかなと思います」と意気込みを口にしていた。 試合前はレッドカーペットショーに真美子夫人と参加。真美子夫人の桃色のドレスに合わせた青色のシャツに黒色のスーツを着て歓声を浴び、現地放送のインタビューでは「今日は妻の色に合わせて、僕が選んだって感じなので、僕メインではなくて、そっちメインで考えていました。桃の色で妻が選んだと思うので、何個か選択肢がある中で、僕が選びました」と明かしていた。その後の試合前練習では投手陣の練習に交ざってキャッチボール。後半戦の二刀流本格復帰へ向けてじっくりと調整していた。 今季の前半戦は６月からの投手復帰もあって６、７月はやや打撃の調子が上がりきらなかったが、３２本塁打を放ってリーグトップ。９１得点やＯＰＳ・９８７などもリーグトップで、３年連続の本塁打王、ＭＶＰへ向けて順調に前進している。 ◆大谷の過去のオールスター打撃成績 ▽２１年「１番・投手、ＤＨ」 二ゴロ、一ゴロ…２―０ ▽２２年「１番・ＤＨ」 中安、四球…１―０ ▽２３年「２番・ＤＨ」 空三振、四球…１―０ ▽２４年「２番・ＤＨ」 四球、右本〈３〉、空三振 ▽２５年「１番・ＤＨ」 中安、一ゴロ ※８―３の打率３割７分５厘、１本塁打、３打点、３四球、２三振