大谷翔平は試合中に帰宅で“延長戦”のスイングオフ出場せず　ロバーツ監督「翔平はとっくに帰ってたよ」 (2025年7月16日)

◆米大リーグオールスター ナ・リーグ６―６ア・リーグ（１５日、米ジョージア州アトランタ＝トゥルイストパーク） 今年のＭＬＢオールスター戦はナ・リーグが２点リードの９回にア・リーグが６―６の同点に追いつき、ホームランダービーで勝負を決する特別ルールの延長戦「スイングオフ」に突入した。スイングオフではナ・リーグが４―３で勝利。通算成績はナ・リーグの４５勝４８敗２分けとなった。 ナ・リーグのロバーツ監督（ドジャース）、ア・リーグのブーン監督（ヤンキース）が出場ロースターから３人ずつを選んで行われた「スイングオフ」は各選手が３スイングずつ行い、合計のホームラン数が多いリーグの勝利というルールで実施された。ナ・リーグ２人目のシュワバー（フィリーズ）が“３振３発”の活躍を見せ、同３人目のアロンソ（メッツ）まで出番が回ることなく勝利が決まった。スイングオフの結果は以下の通り。試合では２打数無安打１四球だったシュワバーがＭＶＰに輝いた。 〈ア１〉ルーカー（アスレチックス）２本 〈ナ１〉ストワーズ（マーリンズ）１本 〈ア２〉アロザレーナ（マリナーズ）１本 〈ナ２〉シュワバー（フィリーズ）３本 〈ア３〉アランダ（レイズ）０本 〈ナ３〉アロンソ（メッツ）出番なし ファン投票でナ・リーグ最多の３９６万７６６８票を集め、５年連続５度目の出場となったドジャース・大谷翔平投手（３１）は「１番・ＤＨ」で先発出場し、２打数１安打。初回先頭の第１打席で昨季のサイ・ヤング賞左腕、スクバル（タイガース）から中前打を放って２年連続の球宴ヒットをマークすると、２回２死二塁の第２打席では右翼ポール際に特大ファウル。結局一ゴロに倒れて２９年ぶりの２年連続球宴アーチとはならなかったが、見せ場をつくって盛り上げた。 試合後、ロバーツ監督は「スイングオフ」に出場する選手について、試合前にあらかじめ３人＋１人の交換要員を申請しておかないといけなかったことを明かし、大谷を呼び戻せなかったのか聞かれると「翔平はとっくに帰ってたよ」と笑った。 球宴出場選手は後半戦のスタートに向けた移動のため、試合中にベンチを離れる選手も少なくない。真美子夫人、４月に生まれたばかりの長女、愛犬・デコピンがついてきていた大谷は出場後の試合中に行われた会見にユニホームではなくスーツ姿で登場していた。