山本由伸、２回までに５３球も…５回１０１球で５安打３失点　エースの修正力「最低限ですけど良かった」 (2025年7月23日)

◆米大リーグ ドジャース７―１０ツインズ（２２日、米カリフォルニア州ロサンゼルス＝ドジャースタジアム） ドジャース・山本由伸投手（２６）が２２日（日本時間２３日）、本拠地・ツインズ戦に先発し、後半戦初登板は５回５安打３失点（自責１）で勝ち負けつかず、９勝目はお預けとなった。５試合ぶりの１００球超えとなる１０１球。８奪三振１四球で、最速９６・６マイル（約１５５・５キロ）。防御率は２・５５に良化し、リーグ５位のまま変わらなかった。 中８日で臨んだマウンドは初回を２奪三振で３者凡退と抜群の立ち上がりを見せたが、２回。先頭・コレアを不運な三塁内野安打で塁に出すと、１死一、三塁から三塁・ロハスの失策で先制を許した。なおも２死一、二塁からバスケスには甘く入ったスプリットを左中間に痛打され、２点二塁打でこの回３失点。２回終了時点で５３球と早い回に苦しんだ。 だが、３回以降は立ち直り、５回までの３イニングで５Ｋを奪取した４回にはパヘスに１９号３ランが飛び出し、山本の黒星は消えたが、チームは山本以降の救援陣が乱れ、連勝とはならなかった。９回には大谷翔平投手（３１）に日本人選手初の４戦連発となる３６号２ランが飛び出したが、反撃も及ばなかった。 試合後、山本は「１回、２回とちょっと力が入りすぎてうまくコントロールできず、ちょっと球数がかさみましたけど、そこからしっかり相手に合わせて配球もしていけましたし、スプリットだったりのケアがあった分、ストレートでしっかり攻めていけました」と振り返り、「球数が２回の時点でかなりいってたので、早く代わるわけにはいかないですし、少しでも長くいけるように積極的に攻めていきました。（５回は）もう絶対に投げ切る気持ちで入りましたし、本当に最低限ですけど５回までいけたというのはポジティブに捉えると良かったところかなと思います」と話した。 渡米２年目の今季、山本は３月の東京シリーズ（対カブス）で開幕投手を務めると、開幕から７登板で防御率０・９０と無双。３、４月には日本人投手５人目となる月間ＭＶＰに輝くなど負傷者続出のチームをエースとして支えてきた。 前半戦最終戦だった１３日（同１４日）の敵地・ジャイアンツ戦では７回３安打無失点と快投。登板間隔の影響で１５日（同１６日）のオールスター戦登板はかなわなかったが、初選出となった夢の祭典には同行し「すごい盛り上がりで、本当に貴重な経験ができました」と話していた。前半戦は１９試合に登板し、すでに昨季を上回る８勝（７敗）、リーグ５位の防御率２・５９。昨季は右肩痛のため６月から約３か月離脱したが、今季は年間を通した活躍が期待されている。