巨人・岡本和真、実戦復帰でいきなり二塁打！「待っといて」早い段階で守備に就く可能性も (2025年8月4日)

◆イースタン・リーグ 巨人５―２ロッテ（３日・ジャイアンツタウンスタジアム） 左肘じん帯損傷で離脱していた巨人の岡本和真内野手（２９）が３日、イースタン・ロッテ戦（Ｇタウン）で８９日ぶりに実戦復帰した。「４番・ＤＨ」で先発出場。先制の適時二塁打を放つなど、２打数１安打、１打点だった。復活に向けて前進した岡本は「打席でバットが振れて良かった。やっぱり楽しかった」と充実の汗を拭った。 積極的に仕掛けた。左肘を負傷した５月６日の阪神戦（東京Ｄ）以来となる試合。いきなりチャンスで巡ってきた。初回２死二塁、人一倍大きな歓声を浴びて打席へ。「久々の実戦でしたし、振っていこう」。初球からスイングすると、左翼への特大ファウル。最後はカウント１―２から西野の真ん中低め１４６キロ直球を捉えて、ライナー性の痛烈な打球を左翼線に打ち込んだ。先制の適時二塁打となり、「チャンスで打てて良かった」と笑顔。２回２死一、三塁で迎えた２打席目は初球を打って強い打球の三ゴロ。順調な回復ぶりを示して復帰戦を終えた。 今後は実戦感覚を養いながら、１軍を目指す。阿部監督は「（岡本は）２０打席くらい立ちたいと言っているから。尊重して」と説明しており、２軍戦で出場しながら打席数を積み重ねていく見込みだ。「もちろん（ズレは）あるし、まだ少ない打席なので分からないこともある。ここから、いろいろ出てくると思うのでやっていきたい」。生きた球を打ったからこそ得られた“ギャップ”を埋める。 復帰後は三塁で固定起用の方針。試合前練習では三塁でノックを実施した。軽快な動きを見せており、早い段階で守備に就く可能性もある。「就くのを待っといて」とニヤリ。チームを勝利に導くために走攻守で状態を上げて１軍に戻る。「再発することなく万全になる準備をして、呼ばれるのを待ちたい」。その時に向けて歩みを進めていく。（宮内 孝太）