8月16日に行われた札幌競馬で、聞き慣れたフレーズの珍馬名がデビュー6戦で待望の初白星を手にした。札幌4R・2歳未勝利(芝1500メートル=14頭立て)を勝ったのは、小林美駒騎手とコンビを組んだワタシマツワ(牝3歳、美浦・竹内正洋厩舎、父グレーターロンドン)。

X(旧ツイッター)でトレンドに入るなどSNSでも沸いている。

 これまでは好位で運んできたワタシマツワだったが、10番枠から好スタートを切ると52キロの軽量を味方に果敢にハナへ。4角では後続が並びかけてきたが、ライバルを待つこともなく直線に向いてギアが入ると突き放しにかかり、2馬身半差で逃げ切った。勝ち時計は1分28秒0(良)。

 同馬のデビューは今年3月の中京・芝1200メートルで10着。続く2戦目はダート替わりで14着と惨敗を喫した。函館での3戦目から再び芝に戻されると、4着、3着と徐々に着順もアップ。前走は今回と同じ舞台で頭差の2着だっただけに、初勝利が目前だった。

 珍名馬の初勝利にSNSでは「ワタシもマッテました」「可愛いフリしてあの娘、わりとやるもんだねと」「面白い名前の馬、こちらで来たなあ」「直線では馬上であみんの「待つわ」を口ずさんでいたかと思わせる程に余裕の完勝」「待ったで~」「ぜんぜん待たへんやん」「待って無いじゃん!w」「例えあなたが振り向いてくれなくても…」などのコメントが上がっている。

 1982年に発売されたあみんの楽曲「待つわ」のサビの部分で「わたし、待~つわ」のフレーズがあり、これを連想した競馬ファンも多かったようだ。

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