ラグビー日本代表が16日、都内で練習を行った。17日までFW(東京)とBK(宮崎)に分かれて練習を行っており、この日はフッカー原田衛(BL東京)が取材対応。

カナダ戦(30日、ユアテックスタジアム仙台)から始まるパシフィック・ネーションズカップ(PNC)に向け「優勝をチーム全員で目指していけたら」と目標を掲げた。

 このシリーズでは、7月のウェールズ戦で主将を務めたFWリーチ・マイケル(BL東京)が不在。エディー・ジョーンズ・ヘッドコーチ(HC)は「次世代のリーダーを育成しないといけない」と語っており、日本出身選手への期待も口にしていた。新リーダー候補の1人として、原田は「フッカーというポジションは、FWをまとめないといけない。リーダーシップをとってやっていきたい」と自覚。「エディーさんには若手の中で、言葉でなくて、まず姿勢で引っ張ってほしいと言われている」と明かし、ウェールズ戦後にも伝えられたとした。

 ラグビーへの姿勢は自他共に認めるところ。午後8時になれば、スマホは自動的に暗くなる設定で「リーチさんと電話していたら、パッと8時に切れる(笑)」。同じポジションの江良颯(東京ベイ)を練習に誘うなど「みんなで練習するようにしています」と、リーダーシップを発揮している。BL東京では、副将としてリーチ主将を支えるなど、リーダー経験は豊富。「人間として成長できる部分もあるので。任せてもらえるのであれば、全うしたい」と頼もしく語った。

 来季から南半球最高峰のスーパーラグビー・パシフィックに挑戦する原田は、2連覇達成後にBL東京を退団。住居も引きあげたが、一時的にリーチがコンディショニングで使う部屋を借り、トレーニングもBL東京のグラウンドで積めたという。PNCでは、19年以来の優勝を目指す日本。チームをけん引する役割を期待される26歳は「自分のアイデンティティを還元できたら。コミュニケーションを取って、チームを引っ張って行けたら」と意気込んだ。

 カナダ戦のチケットは「チケットラグビー」で発売中。

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