9日に亡くなったプロボクサーの浦川大将さん(享年28)の葬儀・告別式が16日、東京・荒川区の町屋斎場で営まれた。所属していた帝拳ジム関係者ら約300人が参列し、最後の別れを惜しんだ。

 元WBC世界スーパーライト級王者の帝拳ジム・浜田剛史代表(64)は、ジムを通じ「とても研究熱心で、1つ1つ課題をクリアするためにトレーナーと常に話し合い、その通りに1歩1歩、成長していったボクサーでした。ジムはアマチュア出身が多い中、堂々たるたたきあげの選手。2日の試合も勝っていたような展開だったと思います。辛く悲しい、残念な結果になりましたが、天国でゆっくりと過ごしてほしいと思います」とコメントした。

 日本ライト級(61・2キロ以下)4位だった浦川さんは今月2日、東京・後楽園ホールで行われた日本ライト級挑戦者決定戦で同級5位・斎藤陽二(29)=角海老宝石=と対戦し、8回TKO負け。試合後、都内の病院に救急搬送され、急性硬膜下血腫のため、開頭手術を受けた。9日、28歳の若さで天国に旅立った。

 浦川さんは1997年3月7日、東京・葛飾区生まれ。2018年3月にプロデビュー。2度目の挑戦となった20年度の新人王トーナメントで、全日本ライト級新人王を獲得した。23年11月の日本同級挑戦者決定戦で三代大訓(横浜光)に判定負け。24年4月に神足茂利(M・T)に6回TKO勝ちして再起。

同年10月の日本同級挑戦者決定戦で村上雄大(角海老宝石)に判定負けした。戦績は10勝(7KO)4敗。

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