◆プロボクシング ▽132ポンド(約59・87キロ)契約10回戦 〇堤駿斗(3回TKO)カイス・アシュファク●(16日=日本時間17日、サウジアラビア・リヤド)
日本男子初の世界ユース選手権優勝を含むアマチュア13冠のWBAスーパーフェザー級3位・堤駿斗(26)=志成=が、2016年リオ五輪代表のカイス・アシュファク(32)=英国=を3回2分8秒TKOで下した。
戦績は堤が8戦全勝(5KO)、アシュファクが13勝(5KO)4敗1分け。
堤は初回からサウスポーのアシュファクにプレスをかけると、2回にワンツー、右ストレートからの左ボディーで最初のダウンを奪った。3回、圧力をさらに強めて連打からの右フックでダウン。さらに左フックのダブルで、アシュファクを前のめりに倒した。最後は何とか立ち上がったアシュファクにフック、アッパーでラッシュを仕掛けると、レフェリーが試合をストップした。
前日計量後に「素晴らしいKOショー」を見せると予告していた通りの会心のKO勝利。リング上で絶叫して喜びを爆発させると、コーナーに駆け上がり観客にマッスルポーズを誇示した。
弟・麗斗(22)=志成=とともに、サウジアラビア政府直轄プロジェクト「リヤド・シーズン」を運営する同国総合娯楽庁トゥルキ・アラルシク長官がオーナーを務める米専門誌「ザ・リング」とアンバサダー契約を締結しており、今回のサウジアラビアでの大型興行に抜てきされた。プロでは初の海外での試合だったが、「12月が世界戦のつもりでこの試合も準備してきた」と今回の試合を“世界前哨戦”と位置づけていた一戦で快勝。12月にも計画されるサウジアラビア・リヤドでの大型興行か日本での所属ジム主催興行での世界初挑戦へ、5戦連続KO勝利でアピールした。