第20回キーンランドカップ・G3は8月24日、札幌競馬場の芝1200メートルで行われる。

 中心はウインカーネリアン(牡8歳、美浦・鹿戸雄一厩舎、父スクリーンヒーロー)となる。

8歳を迎えたがそのスピードは今だ衰え知らず。前走のドバイG1・アルクオーツスプリント(芝1200メートル)では、世界の強豪相手に逃げを打ち0秒68差で2着とG1初制覇へあと一歩のところまで迫った。帰国初戦となるが、1週前追い切りでは函館競馬場のWコースで軽快な伸びを見せ追走先着しており状態に不安はない。札幌では3歳時に5着があるのみも、当時は適性外の2000メートル。今年のドバイは比較的タフな馬場だったことを思えば、洋芝は問題ないだろう。ここも自慢のスピードを見せつけて重賞3勝目を狙う。

 強敵となるのが上がり馬のカルプスペルシュ(牝3歳、栗東・石坂公一厩舎、父シュヴァルグラン)だ。函館、札幌の芝1200メートルでこの夏3連勝しオープン入り。2走前の勝ちタイム1分7秒2は今年の函館2位タイ、前走の1分7秒4は現時点で今年の札幌最速とタイムも優秀で、いきなりの重賞挑戦でも通用する能力はある。

 今年のNHKマイルC覇者・パンジャタワー(牡3歳、栗東・橋口慎介厩舎、父タワーオブロンドン)も侮れない。1200メートルは新馬戦以来、初の洋芝、小回りコースと克服すべき壁は高いが、走りの爆発力はメンバー中トップだ。

編集部おすすめ