◆プロボクシング ▽東洋太平洋スーパーフライ級(52・1キロ以下)タイトルマッチ12回戦 王者・横山葵海―同級14位・馬場龍成(8月19日、後楽園ホール)
東洋太平洋スーパーフライ級タイトルマッチの前日計量が18日、都内で行われ、初防衛に臨む王者・横山葵海(24)=ワタナベ=がリミットより100グラム軽い52・0キロ、同級14位の馬場龍成(29)=EBISU K’s BOX=は51・8キロでクリアした。
ともにアマチュア時代に全日本選手権を制しているアマエリート同士の対決。
ワタナベジムでは、7月に元世界2階級制覇王者の京口紘人(31)が、今月には前WBC世界ミニマム級王者の重岡優大(28)が、それぞれ引退を表明した。前IBF世界同級王者・重岡銀次朗(25)は現在、地元・熊本の病院で治療を続けている。
優大からはジムで引退を知らされ「エールをもらった。自分もお世話になったのでエールを送った」と明かし、重岡兄弟について「残念ですし、いろいろお世話になったので悲しいが、その分さらに自分がやってやろうという気持ちでいる」と心境を語った。また、ワタナベジムの次期世界王者候補として「世代交代というものもいつかはあると分かっている。自分がさらに大先輩たちの分まで背負って頑張っていきたい」との覚悟を示した。
横山はアマチュアで22年全日本選手権バンタム級を制するなど44勝(12RSC)12敗のアマ戦績を引っさげ、拓大卒業後の昨年7月にプロデビュー。今年3月、ジーメル・マグラモ(フィリピン)を3―0の判定で下し、堤駿斗(志成)に並び国内最速タイとなるデビュー3戦目で東洋太平洋王座を獲得した。
挑戦者の馬場は、東洋大時代の2017年に全日本選手権フライ級優勝。
今回の試合は、2日の興行での2件のリング禍を受けて12回戦から10回戦に短縮された。試合直前のラウンド変更にも、横山は「自分は前回(3月)に12ラウンドやっているので、10ラウンドでも大丈夫」と影響がないとし、初の10回戦となる馬場も「もともと12ラウンドを想定して練習していたので、2ラウンド減ったことはメリットにもデメリットにも感じない。特に動揺などはしていない」と話した。
戦績は横山が3戦3勝(1KO)、馬場が4勝(1KO)2敗1分け。