バレーボールの大同生命SVリーグは2日、東京都内で2025~2026年シーズンの開幕会見を開き、女子全14チームの代表選手が出席した。

 昨年のパリ五輪では日本代表の主力選手として活躍したアウトサイドヒッターの林琴奈。

昨季SVリーグのMVPにも輝いた選手が、今季の日本代表に登録されず。「1回は声はかけていただいていたが、自分で辞退をしました」と明かした。

 その胸中は「去年(代表で)メインでやらせてもらっていた分、結果が出せなくて」とパリ五輪では主力として出場するも1次リーグで敗退。「オポジットで守備中心でやらせてもらっていたが、やっぱりそのポジションは攻撃面で得点を取れる選手の方が勝てるのではないかと自分でも思うようになってきた。他の外国人チームを見てても、そういうチームが多く見ててすごいなと思う部分があった。そういう部分で自分ではないのかなと思うようになったきたのが事実」と説明した。

 林が想像していた通り、今季のアクバシュ監督率いる新体制では、守備が上手い林が担っていたポジションに、攻撃型の和田由紀子や秋本美空を起用。ネーションズリーグと世界選手権でともにメダルまであと一歩のベスト4の成績を残した。

 今後の代表復帰について「正直、そこまで入り込んでいこうという気持ちはまだない」と代表への強いこだわりは示さなかった。まずはリーグに集中し「自分のできることを今頑張って、自信がもてるようになったらいきたい」と前を向いた。

 9月の世界選手権は「テレビで見ていた。悔しい気持ちよりは、みんなが頑張っていてうれしい。

去年勝てなかったということで、一緒に戦ってきたからこそ頑張ってほしい。応援していました」と客観視していたと明かし、「代表を見ていて、難しいボールも打って攻める姿勢をとても感じた。見習っていきたい」と自身の成長材料にもなったと語った。

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