大阪・堺市にある世界遺産の仁徳天皇陵古墳(大仙陵古墳)を上空100メートルから眺めることができるガス気球は、4日から大仙公園内で運航される予定だったが、初日は悪天候のため「終日運休」となった。同市によると都市部で観光用のガス気球を上げるのは国内では初めて。

この日時点で予約可能な日はすべて完売という人気ぶりだ。

 2019年に世界遺産に認定された「百舌鳥・古市古墳群」の一つで、全長約486メートルの日本最大の前方後円墳を上空から満喫できるガス気球。23年5月に運航開始予定だったが、直前にヘリウムガスの漏出により延期されていた。新たな気球が今年9月下旬に到着し、テストを繰り返してきた。仁徳天皇陵の南側から最大30人搭乗できるゴンドラで約100メートルの高さまで上がり、フライトは10分から13分。公式ホームページの「おおさか堺バルーン」では利用日の10日前から予約できるが、すでに14日分まで「満員」となっている。

 3日は大阪府・吉村洋文知事、堺市・永藤英機市長らが出席して、同市の大仙公園で記念式典が行われた。料金は16歳以上の大人が4200円、3歳から15歳が3000円で堺市民はそれぞれ3200円、2200円。3歳未満は無料。

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