パ・リーグ ソフトバンク10―2オリックス(3日・みずほペイペイドーム福岡)

 ソフトバンク・牧原大が育成出身初の首位打者を確実とした。3打席に立ち、プロ15年目で初めてシーズン規定打席に到達。

しかも2安打で打率3割4厘とし、残り1試合で2位の柳町(2割9分2厘)に決定的な差をつけた。小久保監督は「今日で勝負あった。おめでとう」と、本拠地最終戦のスピーチで祝福した。

 2010年の育成ドラフト5位で城北高(熊本)から入団した32歳。同4位の千賀(現メッツ)、同6位の甲斐(現巨人)がスター街道を歩む中、スーパーサブとして過ごしてきた。「育成選手の目標にしてほしいと思いますし、千賀と拓也(甲斐)に追いつけたのはデカい。目立つのは2人だった。やっと仲間入りできた」と感慨に浸った。

 超積極打法で、7四球は規定到達者で郡を抜く両リーグ最少。3割4厘でのタイトルも2リーグ制での最低打率となる。それもこれも含め、泥くささが売りの牧原大らしい勲章だ。(島尾 浩一郎)

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