ドジャース・佐々木朗希投手(23)が3日(日本時間4日)、4日(同5日)に行われる地区シリーズ第1戦となる敵地・フィリーズ戦に向けた全体練習前にフィラデルフィアの敵地・シチズンズバンクパークで会見に出席した。
5月に右肩痛のため負傷者リスト(IL)入り。
チームはリリーフ陣がシーズン終盤から苦しんでおり、勝ちパターンや抑えを固定できていない状況。3AとPSを含めてもまだ救援では5試合しか投げていない朗希だが、ブルペンの救世主として大きな期待を受けている。この日の会見の一問一答は以下の通り。
―ワイルドカードシリーズで自信
「ポストシーズンも初めての経験だったので。その中で4点差でしたけど9回に投げることができて、自分としてもすごく良かったと思いますし、自信にもなったので。また次のシリーズで生きるのかなと思います」
―100マイルを投げられたから自信がついたのか、大谷はどれだけ声をかけてくれた
「100マイルが投げられて、自分の出せるであろうパフォーマンスが出せるようになって、球速だけじゃなくてコントロールだったり、変化球というところも自分の思うようなボールが投げられることによって、そこは自信を持って試合に挑めてるなって感じますし。大谷さんからはそんなに声かけてもらってないですけど、『早く投げんかい』とかしか言われないです」
―リリーフの難しさ
「短期間の、今はポストシーズン限定で中継ぎなんですけど、その分準備に時間をかけて球数を多く投げても今の期間は体力的に持つと思うんですけど。シーズンではそれはできないと思うので、そういった意味で準備の難しさというのは中継ぎでは感じますけど。毎試合毎試合、チームの力になれるというところではそういったところのおもしろさというのはあるのかなと思います」
―ポストシーズンで投げることの違い
「僕自身、そこまで投げていて違いは感じなかったですけど、シーズン中は先発で投げて、今回中継ぎなので。
―投げる腕の角度を変えた
「アングルに関しては肩の影響もあったので。もともと今年の最初の方は逆に、自分らしくない角度だったと思うので。それがトレーニングだったり、そういったところで正しい動きだったりというのを学習させながら、今は無意識に投げてるだけなので。そこまで投球の中で意識したわけではないので、そこまで難しくなかったです」
―メジャー1年目で勉強になったところ
「日程的な違いは日本とけっこう違うと思うので、そういった意味で移動もそうですし、試合以外のところも難しさは感じて。試合の中では自分のパフォーマンスが出せない中で春先終わってしまったので。メジャーの技術的なところだったりレベルの高さを感じる以前に自分で自滅するような形で苦しんでいたので。そこはまだ感じられていない部分はありますけど、ポストシーズンで今はそこそこパフォーマンスが戻ってきている中でこれから経験できることが1年目で一番の収穫になるのかなとは思ってます」
―リハビリの過程で今年もう投げられないという気持ちはよぎったか
「離脱する段階で自分の中で完璧な状態で戻りたいと思ってましたし、もしかしたら今年それができないかもしれないという覚悟の中で、リハビリを行っていたので。そういった気持ちももちろんありましたし、時間はかかりましたけど、トレーナーだったりコーチだったり、いろんな人に支えてもらって今ここまで状態を上げることができたので。そこには本当にすごく感謝してますし、それを残りのポストシーズンだったり、来年以降、パフォーマンスとして発揮したいなとは思ってます」
―今年の一年は自分にどんな影響を与えたか
「さっきも言った通り、自分の中で自分のパフォーマンスを出せないまま離脱してしまったので。自分の実力がどうだとかそういったところを分からないままリハビリに入ってしまうもったいなさも感じてましたし。ただその中でマイナーで1か月ちょっとだったり、上でも投げない中で試合を見たりだとか、日本とは違うチームワークの基準だったり、そういったものはすごく勉強になったのかなと思います」
―ロバーツ監督は今後も重要な場面を任せたいと
「投げる場面は僕が決められないので。
―ポストシーズン初登板について
「まだまだ良くなる感覚はあるんですけど、その日持ってた100%は出せたのかなと思ってます」
―4月にもフィラデルフィアで投げた
「すごく熱狂的ですし、アウェーの中だとドジャースタジアムとはまた違う雰囲気だと思うので。そういった環境で、ポストシーズンで経験できることはすごく良かったですし。この環境で自分のパフォーマンスを出せたら自信にもなってくるんじゃないかなと思ってます」
―ロバーツ監督がベンチから見て学んでほしいと言っていた
「横から見ているとコースだったり球種だったり、分かりにくいところはあるので。あんまり配球だったりそういうところは横からだと分かりにくかったので。一流選手の体の使い方だったり、そういったところを見るようには心がけてました」