◆明治安田J1リーグ▽第33節 柏1―0横浜FM(4日・三協F柏)
横浜FMが敵地で柏に0―1で敗れた。
前日3日に経営再建中の日産自動車(横浜市)が、横浜FMの株式売却に関して「マリノスの筆頭株主であり続けます」と声明を発表してから最初の一戦だったが、前半41分のセットプレーからの失点が重くのしかかり、今季柏に公式戦で4戦全敗を喫した。
試合後の会見で大島監督は、判定について珍しく疑問の声を挙げた。前半18分、FWクルークスの右足クロスをFW谷村が左足で合わせて先制したかに思えたが、直前のDF古賀との競り合い時のプレーがファールを取られ、VARチェックでノーゴールとなった。試合の勝敗を左右する結果に、指揮官は「90分、選手は最後まで走って、戦って、プレーしてくれた。柏のアウェーでボールを握られて、ピンチを多く作られることはあるとは想定していた。ただ、先制点は取れた…はず。取れたと思います。逆にあのジャッジについて皆さんにどう思ったか意見を聞きたいかなというくらいです。あのシーンのVARの見せ方とか、その前に相手が引っ張っているけど、映し出されたアップのシーンは(谷村)海那が手をかけたシーンが取り上げられた。ちゃんとは見ていないので、ここでこういう発言をするのがいいのか分からないですけど、これは皆さんにも逆に聞きたい。プラス、角田もケガをして。後ろからのタックルで、ボールにはいっていたかもしれないけど、足にもいっていて、くっきり痕がある。負けたことも悔しいし、試合全体を通して悔しい試合になった」と、納得のいかない表情を浮かべた。
勝ち点で並んでいたJ2降格圏内18位の横浜FCが福岡に0―1で敗戦したため、得失点差で残留圏内の17位に踏みとどまったが、16位の東京Vとの勝ち点差は「8」に開き、残り5試合の残留争いは、下位4チームに絞られる様相を呈している。